FXのスワップで生活しちゃお!のんびり中長期投資のススメ

ユーロ圏のソブリン債リスク

ユーロ圏のソブリン債リスクが市場に影響を持ち続ける中、先週は欧米の株式市場の動きが外国為替相場に影響を与えた。
週初24日からスペイン中銀による同国貯蓄銀行の救済報道から欧州信用不安が強まり、リスク回避による欧州株式市場の下落とともにユーロドルは軟調となった。
21日の高値戻しにより割高感の出ていたこともあり、ユーロドルはニューヨーク株式市場の下落と連動して1.23台半ばのレベルまで下落、ユーロ円も111円30銭付近の底値をつけた。
この相場の流れはユーロの弱気筋を後押しし、中国によるユーロ圏国債保有見直しの話題や北朝鮮半島での地政学的リスクなど、市場はユーロの売り材料に次々反応、ユーロドルでは、26日のニューヨーク終値付近で、強力な下値抵抗線である1.2130付近を視野に捉える1.2170付近まで下落することとなった。
しかし、週後半より欧米の株式市場が反発に転じると、市場のリスク選好投資の動きが再燃、ユーロの買戻しが優勢となった。

 

27日になると、中国人民銀行は「中国がユーロ圏債券の保有見直しとの報道には根拠がない」と英紙報道を否定、またクウェートや韓国からもユーロ資産縮小に対する報道を否定することで、欧州株式市場、米株式市場ともに全面高の展開となった。
これをうけてユーロは対ドルで1.2400付近、対円では112円後半まで値を戻し、豪ドルも対ドルで.85台、対円で77円台ミドルを回復した。
いくらかの利益確定売りを消化しながら、28日のロンドン時間では欧州株式市場の好調をうけたユーロドルは1.2450手前のレベルまで上昇していた。

 

しかし、ニューヨーク時間に、シカゴ購買部指数の構成項目である雇用指数が悪化したことで米国株式市場が軟調に転じるとユーロドルも下落の足を早め、さらに格付会社フィッチによつのスペイン国債格下げ報道が流れることで、ニューヨーク終値時点では1.22台ミドルまで下落し、週末を迎えることになった。

 

今後の相場展望は?

リスク投資への判断から米国株式市場への注目度が高まる中、やはり4日(金)に予定されている米国雇用統計(5月)が焦点になってくるであろう。
予想は失業率が9.8%、非農業部門雇用者数の予想は+50万人となっており、市場では非農業部門雇用者数の改善期待が高まっているが、期待を裏切る結果となった場合の市場のリスク回避には注意が必要だ。

 

ユーロ関連の相場は先週も上下に大きな振幅を見せながらも、結果的にはやや方向感に欠ける展開となっている。
ユーロドルでは1.2130-40付近の下値抵抗線を目前にして、市場にはリスク選好投資再開へのポイントと睨む向きもあるであろう。
1日の米ISM製造業景況指(5月)など一連の米国経済指標の発表も多く控えているため、その結果次第で一喜一憂する投機的な相場となるかもしれない。

 

雇用統計の結果が悪いものとなれば、基本的にユーロが再び下値を試すことになると予想されるが、雇用統計発表までの値動きに影響を受ける場合もある。
1日にはカナダの政策金利も発表され、リスクを選好する投資家から注目を集めている。
概ね現状維持となることが予想されているが、0.25%の利上げ実施の可能性も否定できない。
利上げ実施の場合は、カナダドル買いが一時的に強まる可能性もある。
また、1日にはスイスの1-3月期GDPの発表もある。前年比1%前後の成長となることが予想されているが、ドルスイスではテクニカル的にやや米ドルが変われ過ぎの感があるため、スイスフランの買戻しが見られるかもしれない。

 

日足のユーロドルチャート

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P&Fのユーロドルチャート

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